座面の浮いたベンチは強度検証とシンプル補強が重要です!

今回はプランター付き造作ソファの事例紹介です。
デザイナー様の要望で座面の下に支柱の無い、浮いたような意匠を要望されました。

問題は強度となります、デザインがかっこよくても引き渡し後、使用されるうちに揺れなどのクレームになれば施主様の満足度が下がり、今後のお付き合いにも影響を及ぼします。
そこで弊社施工担当の営業窓口と自社工場の家具職人と強度面で検討に入りました。当初は営業窓口が棚板などを支えるL型補強金物を強化したような補強を検討しましたが、自社工場家具職人が「ホゾ継ぎ」や「閂(かんぬき)」の要領で補強してはどうかと提案があり、実際にサンプルを作成し強度を検証したのち製作させて頂きました。L型補強金物を製作するより、30×50ミリの各角パイプをカットしたシンプルな補強金物でコストダウンにもつながりました。プランターの奥行400ミリに対して補強金物を貫通させることで強度が得られたと考えます。

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プランターの奥行が200ミリあったため、シンプルな補強金物で強度が保てました。

逆にバックパネルのみの打合せコーナーで「浮いたベンチ」の意匠は強度的に揺れが発生するため、台輪にすることを製作者サイドとして強く提案した次第です。但し「浮いた座面」感を損なわないように、台輪を少し奥に設置するようにし、人が歩く目線では支柱が無いような見え方に工夫させて頂きました。

このように株式会社別注家具製作所では、お客様の図示されている通りに製作納品しクレームが出た場合はお客様のせいには致しません!頂いた意匠図を確認しデザインの意図を汲みながら責任のある強度仕口を提案して満足度の高い造作家具工事を提供します。家具図の作成、現場採寸、エンジニアリング提案、自社工場による特注家具の製造、現場施工までワンストップサービスにて対応品質を提供します!

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